キュウリについて全力で掘り下げる|栄養・好き嫌い・カブト虫・河童・海外事情

cucumber

どうも。もやし(@moyashi3333)です。

 

僕はポテトサラダが好きです。

みんな好きなんじゃないか?と思っている”じゃがいも”が主材料のあいつです。

じゃがいも×マヨネーズ、じゃがいも×チーズ、じゃがいも×バターみたいな組み合わせってなんであんなに美味しいんでしょうね。

よくイオンのお総菜コーナーを物色するのですが、高確率でポテサラを買ってしまいます。

potato-salada

 

炸醤麺(ジャージャー麵)も好きです。

元々は中国北部の家庭料理みたいですね。肉味噌と絡む麺がたまらなく美味しい。

お惣菜コーナーで扱われていることは少ないですが、たまに見つけるとつい食べたくなります。先日の九州旅行の際にも、帰りの福岡空港でジャージャー麵を発見して食べました。

 

この2つのメニューに共通して使われている食材がありますね。

そう、「キュウリ」です。

キュウリって日本ではとても馴染み深い野菜ですよね。

今回は、この「キュウリ」という食材について掘り下げたいという欲求に駆られたので、全力で記事を書いてみたい所存です。

キュウリって栄養ないって聞くけど本当?といった食材としての話から、キュウリが好きな人・嫌いな人の主張海外のキュウリ事情など、様々な視点から「キュウリ」を見ていきます。

それでは早速行ってみましょう。

 

※長い記事ですので、必要に応じて「目次」をご活用ください!

キュウリの基本情報

まずは、食物としてのキュウリの基本的な情報をチェック。

【キュウリ(漢字:胡瓜、英語:cucumber)

  • 完熟すると黄色くなるウリを未熟なうちに収穫したもの。そのため、語源は「黄瓜」。
  • 春夏野菜(旬は5~9月)。温暖な気候を好むつる性の植物。
  • 収穫量は宮城県>群馬県>埼玉県(2015年時点)
  • インド北部のヒマラヤ原産。
  • 日本には6世紀ごろに伝えられたが、本格的に栽培されるようになったのは17世紀以降。

現代に食されているキュウリって熟した果実じゃなくて、未熟な実なんですね!

熟すと黄色くなって苦味が出てきてしまうことから、甘味のある未熟な状態で食べるようになったようです。
日本でも江戸時代末期までは「キュウリ=苦くて不味いもの」という認識があったみたいですよ。おもしろいですね。

キュウリって栄養ないの?

よく言いますよね、「キュウリには栄養がない」って。実際どうなんでしょう。

  • 主成分は水分で、およそ95%(!)を占める。
  • 他にはカリウム、カロチン、ビタミンC等が含まれている。

ほぼ水分で出来ていることが「栄養がない」と言われる所以でしょうね。
でも、栄養が豊富という点とは別のところで、キュウリを食べると良いことがあります。

むくみ改善につながる

キュウリに含まれるカリウムは利尿作用があるため、むくみを改善してくれる効果が期待できます。

余分な水分や塩分を摂取 → 体液(血液)増加 → 毛細血管内の水分増加 → 血管が押し上げられ、毛細血管から水分が染み出る → むくみが発生

上記がむくみが出来てしまう仕組みとされていますが、カリウムの利尿作用で余分な水分の排出を促進してくれるというわけですね。

やるじゃないかキュウリ!!

一方で、こんな話もあります。

ビタミンCを破壊する!?

キュウリにはビタミンCを破壊する酵素が含まれている」って話、聞いたことありませんか?
キュウリを食べる際にはビタミンCの破壊を避けるために、お酢を使ったり加熱したりするべき、と。

でも、現在の研究ではその認識は正しくないという説が一般的みたいです。

問題の酵素は「アスコルビナーゼ」というもの。正式名称は「アスコルビン酸酸化酵素」。
アスコルビン酸酸化酵素という名称から、「アスコルビン酸」を酸化させる酵素であると分かりますね。

アスコルビン酸とはビタミンCのことですから、アスコルビン酸酸化酵素はビタミンCを酸化させる働きがあるということですね。

この”還元型ビタミンCを酸化型ビタミンCに変化させる酵素の働き”が、”ビタミンCを破壊する”と言われていた所以です。
以前は酸化型ビタミンCには生理作用がない(ビタミンが体内で果たす効果がない)とされていたため、キュウリに含まれるアスコルビン酸酸化酵素によってビタミンCが減少するとされていたんですね。

ただし、現在は「酸化型ビタミンCも体内で還元型に戻る」ということが分かったため、還元型であろうが酸化型であろうが、同じビタミンCとしてカウントされています。

良かったです。
キュウリが自身もビタミンCを含んでいながら、ビタミンCを破壊するとかいう天邪鬼なやつじゃなくて。笑

[豆知識]キュウリの選び方や保存方法

キュウリの選び方

スーパー等でキュウリを選ぶ際のポイントは、次の通り。

  • ずしりと重みがあり、色つやが良い(表面の緑色が濃い)もの。
  • 太さが均一かつ両端が固いもの(多少曲がっていてもOK)。
  • 切り口がみずみずしい(これはヘタの切り口なんかで確認するしかないですね。笑)。
  • イボのある品種の場合は、イボがチクチクするくらい尖っているものが新鮮。

保存方法

キュウリはいろんな食材に使えますし、保存も長持ちさせたいですよね。
ただ、乾燥と低温が苦手で日持ちする野菜ではないため、”早めに食べ切る”が基本

  • 保存する際は水気を取る!ラップで包む、ビニール袋に入れる。新聞紙を使うのも◎。
  • 10-15度で冷蔵庫の野菜室に立てて入れれば、4-5日は保存可能。
  • 寒い冬場には冷蔵庫で保存せずに、風通しの良い冷暗所で保管するのが最適。
  • 長期保存する場合は、スライスして水分を絞って冷凍保存し、冷蔵庫で解凍すれば和え物などに使用可能。

[参考]
JAグループ「とれたて大百科」
JA全農やまぐち 正直通信「きゅうりのお話」
農林水産省「作物統計」
野菜等健康食生活協議会事務局 「野菜&果物に関するFAQ」

キューピー 「きゅうりの保存方法」
Wikipedia 「キュウリ」

キュウリが好き・嫌い

キュウリに関する情報をインプットしたところで、ここからはキュウリが好きな人、嫌いな人の主張をそれぞれ見ていきたいと思います。

キュウリが好きな人の主張

まずは、キュウリが好き!という人々の意見を見ていきます。

  • しゃきしゃきした食感が好き!
  • 塩だけ、サンドイッチ、サラダ、お寿司、冷やし中華、ピクルス、何でもござれ。万能。
  • お酒の当てに良い。とりあえずキュウリを頼む。
  • 彩りを加えらえれる食材としてかなり重宝する。
  • キュウリが嫌いって…。人生損してる!
  • 栄養はなくても、「野菜を食べている」という健康に対する満足感を得ることができる。
  • 特に味もしないのに、なんでキュウリ嫌いなの?意味わかんない。
  • なんだか夏の青春を思い出す。。

countryside

キュウリが嫌いな人の主張

続いて、キュウリとか無理…な人の考えを聞いてみましょう。

  • 「世界一栄養がない野菜」としてギネス登録されているくらい栄養がない。そんなの食べる必要ないね。
  • 彩りとしての価値しかない。どこまでいっても脇役止まり。
  • 登場シーンが多すぎて飽きた。
  • 口に中に青臭さがずっと残って気持ち悪い。「味ないじゃん!」って冗談だよな…?
  • キュウリが好きなんじゃなくて、浅漬けとか味噌とかキュウリに付けられた味が好きなだけなんじゃないの?
  • キュウリを食べてるとカブトムシを思い出して複雑な心境になる。
  • むしろ、カブトムシを食べている気持ちにすらなることがある。

beetle

 

…いろんな意見があるなあ(小並感)。

”キュウリ”はなぜかくもメジャーなのか

当然キュウリが好きな人もいれば嫌いな人もいますが、キュウリって日本ではすごく馴染みのある野菜ですよね。

なぜこんなにもキュウリはメジャーなんでしょうか。

彩りを加えられる名脇役である、夏場の水分補給やむくみ取りに最適、お酒の当てになる等、様々な要因が考えられます。

ここでは、「これがキュウリの躍進に一役買ってるな…間違いないわ…」と僕が勝手に思っている要素を2つ紹介します。箸休め的に読んでください。笑

『となりのトトロ』のばあちゃんの畑のシーン

まずは何と言ってもこれ。

ジブリの国民的映画『となりのトトロ』の貢献度は高いのではないでしょうか。

となりのトトロ×キュウリと言えば、あのばあちゃんの畑のシーンですね。僕、あそこ本当に好きでよくばあちゃんのセリフの真似をしてました。笑

ばあちゃん「ばあちゃんの畑のもん食べりゃ、すーぐ元気になっちゃ〇×□…」

(蛇足ですが、最後はよく聞き取れず「元気になっちゃっかも」だと思ってましたが、「元気になっちゃうよ」らしいです。)

あそこでサツキとメイが美味しそうに、ばあちゃんの畑のキュウリを食べるんですよね~。本当においしそうに食べてましたよね。

あのシーンの影響でキュウリ好きになった人、きっといるんじゃないかな。

妖怪「河童」の好物

河童(読み方:かっぱ、英語:Kappa)

河童と言えば、誰もが知っている日本の妖怪・伝説上の生物ですね。
全身緑がかっていて、頭頂部に皿があり、くちばしも付いている。そんなイメージです。

この河童の好物がキュウリである点も、キュウリをメジャーにした一要素であると思います。

kappa

(実際の河童はこんなに愛くるしくないでしょうね)

キュウリを巻いた寿司を「カッパ巻き」と言うことからも、河童の好物である点が伺えます。

河童がキュウリを好きな背景は、諸説あるようです。

  • 水神信仰では、初物の野菜としてキュウリを供えていた。河童は水神が妖怪化した(落ちぶれた)姿であると言われ、水神信仰の繋がりでキュウリが好物という説。
  • 河童は元々人間が好物であり、キュウリの味がその人間の味に似ているということで、キュウリを好むようになったという説。

どちらにせよ、メジャーな妖怪である河童の好物がキュウリというのが肝です。

NHK教育テレビ『おかあさんといっしょ』で「かっぱなにさま かっぱさま」なんて曲もありましたしね。かっぱなにさまっ、かっぱなにさまっ、かっぱ~さま~♪(ああ、懐かしい)

海外におけるキュウリ事情

日本では大衆に認められるキュウリですが、海外ではどんな扱いなんでしょうね。
ここでは、海外におけるキュウリ(Cucumber)のあれこれを取り上げます。

欧米のキュウリはいろんなサイズがある

日本のキュウリにもいろいろな種類があるようですが、大きさは大体同じです。

一方、アメリカなど海外のスーパーなんかではいくつかの大きさ・種類のキュウリが扱われていることも珍しくないようです。

いくつか挙げてみます。

Regular Cucumber

cucumber-usa

アメリカで一般的に見られるキュウリは「レギュラーキューカンバー」と呼ばれる種類だそう。

日本のキュウリより少し長くて、太いです。
皮が硬くて、あんまり美味しくないみたいです。。笑

English Cucumber

english-cucumber

欧米のスーパー等で見かけるタイプで、「イングリッシュキューカンバー」という種類。

見ての通り細長くて30cm以上の長さがあります。なげえ…。
「シードレスキューカンバー」とも言われ、種が小さいことも特徴のひとつ。

味は日本のものに比較的近く食べやすいという意見が多いようです。

Persian Cucumber

persian-cucumber

日本のキュウリの味にいちばん近いのが、この「ペルシアンキューカンバー」みたいです。

大きさは短めで細いですが、甘みもちゃんとあって美味しいとか。

アメリカではキュウリを飲む?

アメリカでは「Cucumber Water」、つまり「キュウリ水」なるものが夏の定番ドリンクだという記事も。

cucumber-water

キュウリをただ水に入れただけの飲み物です。フレーバーウォーター的な感じですかね。
おいしいんでしょうか…。笑

店先だけでなく会社にも置いてあることもあるくらい、浸透した飲み物だそう。

たしかに水分補給×むくみ解消の効果は高そうですし、夏を乗り切るには打ってつけなのかもしれませんね!

キュウリが英国貴族のステイタス?

「イギリスのアフタヌーンティーでは、キュウリのサンドイッチが欠かせなかった」という情報も。…マジか?

イギリスは紅茶文化が盛んであることは有名ですね。
紅茶文化は19世紀のヴィクトリア朝で最盛期を迎え、上流階級の人たちの間でアフタヌーンティーが楽しまれるように。

afternoon-tea

そして、そのアフタヌーンティーの場では「キューカンバーサンドイッチ」が定番のお供として愛されていたというのです。

具がキュウリだけのサンドイッチですよ?
個人的には結構衝撃です。アフタヌーンティーの優雅さとキュウリという組み合わせが、どうしても僕の中でしっくりきません。笑

そこにはやはり歴史的な背景があり、新鮮なキュウリを提供できるのは富の象徴であったようです。
当時の英国ではキュウリを栽培するのが気候的に難しく、広大な土地で温室設備によって栽培するか、高級な輸入食品を購入するかでしか新鮮なキュウリを手に入れられなかったため、富裕層のステイタス的な食物だったんですって。

今もキュウリのサンドイッチって人気なんでしょうか。イギリスに行くことがあれば、注視したいと思います。笑

おまけ:なぜキュウリの記事?

唐突にこんな記事を書いておいてあれなのですが、僕はキュウリが嫌いです。

「じゃあなんで6000字以上のキュウリ記事を書こうと思ったの?頭おかしいの?

いやいや、そんなことはありません。

嫌いな食べ物ある?という定番な質問に対して、僕が真っ先に思いつく答えが「キュウリ」なんですね。苦手意識が強い。
上記の嫌いな人の主張はほぼ僕自身の意見です。やけに実感がこもっているのはそのためです。ご容赦ください。

ただ、この「キュウリが嫌い」というのは割と話のネタになるんですね。”キュウリ嫌い”がもはや僕のアイデンティティの一つであると言っても過言ではない。(過言です)

最初は「僕がキュウリを嫌いな3つの理由」とかいうタイトルから既にスベっている記事を書こうと思ったのですが、ちょっと待てよ、と。

「キュウリ嫌いがアイデンティティとか言うくらいなんだから、もっとキュウリのことを知ってあげるべきなんじゃないか?」

そんな思いつきで、嫌いな食べ物代表であるキュウリについて、大真面目に色々な面から掘り下げてみようと思ったわけです。

ほら、好きと嫌いは紙一重って言うじゃないですか。

今回の記事を書く中で、知らなかったキュウリの効用、好きな人の考えなど、キュウリの新たなる一面をいろいろと知ることができました。

そうして、僕のキュウリに対する気持ちはどうなったのか。

最後のまとめの中で、キュウリに対する今の僕の率直な気持ちも述べています。

”キュウリ掘り下げ”記事のまとめ

最後にこの記事のまとめです!

  • キュウリは95%が水分だが、カリウムによる利尿作用でむくみ改善の効果がある。
  • キュウリがビタミンCを破壊するという考えは、現在の研究では一般的ではない。
  • キュウリ好きな人の主張: しゃきしゃき食感が好き、名脇役、シンプルな味付けで美味しくなる、あゝあの夏の青春の日々
  • キュウリ嫌いな人の主張: 栄養もないし必要性を感じない、口の中に青臭さが残る、私たちはカブトムシじゃない
  • 日本におけるキュウリの浸透には、『となりのトトロ』と、河童という生物の果たした効果も大きいのではないか(僕の勝手な考え)。
  • 欧米ではいろんなサイズのキュウリがある。
  • アメリカでは「Cucumber Water」、キュウリ水が夏の定番ドリンクとして人気。
  • 英国貴族の間ではキュウリは富の象徴であり、キュウリのサンドイッチがアフタヌーンティーに欠かせなかった。
  • 僕はそれでもキュウリが嫌い。

 

終わります!

読んでいただき、ありがとうございました。