NASAがイーサリアムを利用。ブロックチェーンの宇宙通信における有用性

NASA-space

(出展: NASA “Morning Aurora From the Space Station”)

どうも。もやし(@moyashi3333)です。

 

たまたまタイムラインに流れてきたこのツイートに興味をひかれました。

 

決済システムの重きを置いたビットコインに対して、分散型アプリケーション作成のプラットフォームとして注目を浴びるイーサリアム。

そのイーサリアムを、あのNASA(アメリカ航空宇宙局)が活用するというニュース。

 

”宇宙空間・惑星間通信” × ”仮想通貨・ブロックチェーン・イーサリアム”

一体そこには、どんな関係性や展望が描かれているのでしょう。

 

自分の勉強も兼ねて、原文の要約と解説に加え、ぼくの所感も述べます。

投資対象の仮想通貨というより、仮想通貨を成立させている「ブロックチェーン技術」の可能性に焦点を当てた内容になります。

【要約】

まずは記事の要約になります。

▼記事の原文はこちら
原文:NASA Fund Researches the Potential of Blockchain Technology in Space|Coinsqure

「NASAが宇宙空間におけるブロックチェーン技術の有用性を調査」

NASAが抱えている課題

地球と宇宙との間には膨大な距離がある。

そのため、宇宙探索機や衛星などの宇宙機は、地球にいるオペレーターから信号を受け取るのにタイムラグが発生してしまう。

そのタイムラグが原因で、宇宙機がスペースデブリ(宇宙ゴミ)といった周辺の脅威へ対処するのが遅延してしまう。

結果、宇宙機のスペースデブリとの衝突などの事故につながってしまう。

課題解決のためにブロックチェーン・AIに着目

NASAは米アクロン大学と協力し、「ブロックチェーン技術」と「AIやディープラーニングといった機械学習」を組み合わせた”RCNP”というネットワークシステムの構築を目指す。

  • ブロックチェーン技術
    ⇒ スペースデブリの追跡など、宇宙通信における大規模データの処理・保存のためのインフラとして活用。
  • AI/ディープラーニング
    ⇒ 収集されたデータの活用による自律型宇宙機の生成に活用。

ブロックチェーン技術とAIとを組み合わせて活用し、より自律的に脅威に対処する宇宙機を生み出す絵を描いている。

【解説・詳細】

もう少し詳細に解説していきます。

宇宙探査における課題|宇宙ゴミとの衝突

NASAが宇宙探索において抱えている大きな課題があります。

それは、地球と宇宙との距離は途方もないことから、宇宙探索機や衛星などの宇宙機が、地球にいるオペレーターから信号を受け取るのにタイムラグが発生してしまうこと。

その結果として、宇宙機が周辺の脅威を察知するのが遅れてしまいます

 

具体的にな脅威として分かりやすいのは、スペースデブリとの衝突ですね。

スペースデブリは宇宙ゴミとも呼ばれ、地球の衛星軌道上にある人工的な物体のこと。
運用の終わった人工衛星やロケットの破片などです。

スペースデブリとの衝突は、宇宙空間において宇宙機が避けるべき最も大きな脅威のひとつです。

宇宙探査の改善を目指し、ブロックチェーン技術に着目

NASAの抱える課題は「宇宙機とオペレーター間のタイムラグ」とそれに起因する「宇宙機の周辺脅威に対する対処の遅延」と述べました。

この課題を解決する可能性として、NASAはブロックチェーン技術に注目しています。

その証拠として、NASAは宇宙通信におけるブロックチェーン技術の可能性を調査するために、米アクロン大学に対して33万ドル(約3300万円)の助成金を与えました。

ブロックチェーン技術とAI・ディープラーニングの活用

米アクロン大学は調査チームを結成し、「ブロックチェーン技術」と「AIやディープラーニングといった機械学習」を組み合わせたコンピューティングの枠組み、”RCNP”の活用を目指しています。

”RCNP = A Resilient Networking and Computing Paradigm”とのこと。

なんか難しいですね。。

「ブロックチェーンとAIとを活用して、宇宙探査を改善するためのシステムを構築しようとしているんだな」くらいに僕は解釈してます。

RCNP

RCNP: A Resilient Networking and Computing Paradigm for NASA Space Exploration

ブロックチェーン技術の活用の方向性

ブロックチェーン技術は、スペースデブリの追跡・監視など、宇宙通信における大規模なデータの収集 および それらデータの保存のためのインフラとして活用するようです。

ブロックチェーン技術としては、イーサリアムのネットワークを活用します。

 

分散化されていて、かつ、後からデータの書き換えが効かない(=削除されない)というブロックチェーンの強みを上手く利用するのでしょう。

AI・ディープラーニングの活用の方向性

続いてAIはどう活用するのでしょうか。

ブロックチェーン技術によるインフラで収集されたデータを利用して、宇宙機の自動化・自律化を進めるためにAI・ディープラーニングを活かす絵を描いているみたいです。

 

自らがスペースデブリなどの周辺脅威を察知し上手く対処するような、より進化した自律型の宇宙機を夢見ているのでしょう。

そんな宇宙機が完成すれば、オペレーターの必要性も小さくなりますし、宇宙探査の可能性の広がりを感じることができますね。

【所感】宇宙×ブロックチェーン×AI。スケールでかい。おもしろい。

『宇宙』と『ブロックチェーン』というワードの組み合わせが僕にとっては良い意味で衝撃的で、思わず記事にしました。

仮想通貨やブロックチェーン技術はまだまだ黎明期と言えそうですが、「その活用の可能性は宇宙にまで及ぶんだ」とワクワクさせられます。

 

記事冒頭のツイートをしている方は、ブロックチェーンと宇宙との繋がりの可能性を直感していたようですね。すごい。

ブロックチェーンと相性が良いとされる「IPFS」という分散型プロトコルがあります。

(プロトコルの代表は一般的に使用される「HTTP」です。サーバーにアクセスしてコンテンツを探します。この辺の話はぼくも勉強中ですが、いずれ解説記事でもと思っています。)

このIPFSの正式名称は、「InterPlanetary File System(惑星間ファイルシステム)」です。

そうです。”Planet”・”惑星”というワードが入っています。

ここからブロックチェーンと宇宙との繋がりを想起したとか。

 

ブロックチェーン技術だけでなく、AIやディープラーニングといった機械学習、IoTなど、それぞれの新しいIT技術が組み合わさることで、さらなる発展性を見せてくれるのでしょう。

僕の想像なんか簡単に超えた未来が待っているんだろうと思うと、ちょっとわくわくしてきます。

そんな気持ちにさせてくれる今回のNASAのブロックチェーン活用に関する記事でした。

NASAとアクロン大学との調査の今後に期待ですね!

 

またおもしろい記事があれば、こうして紹介できればと思っています。

ではでは!