どうも。もやし(@moyashi3333)です。
Amazonが10月2日、AI(人工知能)(※) を携えたスピーカー型デバイス「Amazon Echo(アマゾン・エコー)」を年内に日本に登場させるとプレスリリースしました。
2015年6月にアメリカで一般発売以降、品切れ続きでバカ売れしているアマゾン・エコー。
人工知能を持ったスピーカー型デバイスってなんだ…?
なんとも未来感があってワクワクする響きですよね。
そんな未来を感じさせるデバイス「Amazon Echo」とその頭脳である「Alexa(アレクサ)」について、わかりやすくお伝えします!
(※) 念のためですが、ここでのAIは特化型人工知能を指し、汎用人工知能の技術レベルではありません。
目次
Amazon Echo(アマゾン・エコー)とは
アマゾン・エコーは、”話しかけるだけで様々な操作を実行してくれる”人工知能を内蔵した、縦置きのスピーカー型デバイスです。
価格は180ドル(約2万円)です。
この高さ20cm強の円筒型の装置にお願いや質問をすると、このスピーカーを通して人工知能がそれらに応えてくれます。
天気やスポーツのスコア、交通情報を聞くことはもちろん、音楽の再生やニュースの読み上げを行ってくれたり、アマゾンの購入履歴から再購入を行ったりすることもできます。さらには、ピザの注文やタクシーを呼ぶことなんかも可能です。
文章より動画の方がイメージがわきやすい方は、こちらの公式の紹介動画を視聴していただければ。
Siriとの違いは?
皆さんのスマホにいるSiriも、音声認識を元にいろんなことをしてくれますよね。では、アマゾン・エコーとSiriとの違いは何でしょうか。
大きく2つのポイントに分けて説明します。
数メートル離れた場所からでも音声を認識できる
音声認識というと、マイクから1メートル以内の距離で、かつ、マイクの方を向いた状態で話しかけないと、正常に認識することが困難なイメージを持たないでしょうか。
一方、エコーの場合、例えばリビングのソファからキッチンにいるエコーに話しかけることが可能なのです。
エコーに内蔵された7つのマイクが、それを可能にしています。
この遠隔音声認識に関しては高い評価を得ており、AI(人工知能)の音声認識における技術の進展が伺えます。
生活空間のどこにでも設置が可能であり、”ながら”操作ができる
また、エコーはスピーカー型の設置デバイスであるため、リビングやベッドの脇、勉強机など生活空間のどこにでも設置することができます。
最も多い設置場所はキッチンだとか。キッチンで料理をしながら、レシピを聞いたり、「タイマー4分セットして」とお願いしたりすることもできちゃいます。
つまり、両手が塞がっていても、声による”ながら”操作ができる。これは大きな魅力ですよね。
そんな魅力的なアマゾン・エコー。
それらの機能を可能にしている肝こそが、次に紹介する「Amazon Alexa(アマゾン・アレクサ)」です。
Amazon Alexa(アマゾン・アレクサ)
アマゾン・アレクサとは、Amazonが提供するクラウドベースの音声認識サービスです。アマゾン・エコーに内蔵されている人工知能(音声認識エンジン、自然言語処理エンジン)とも言えます。
エコーに話しかけると、アレクサが音声を認識し、様々な操作を実行してくれます。
つまり、あなたの”執事”機能を実際に担ってくれるのはこのアレクサであり、エコーの心臓部なのです。
Alexaの活用範囲はAmazon Echoに留まらない
アレクサはエコーに限らず、アレクサに対応したデバイスを通して認識した声に対応します。
エコー以外にアマゾンが発売しているものでは、Echo Dot(画像左)やEcho Tap(右)があります。
また、アレクサに対応している家電であれば、その家電の操作なども話しかけるだけで出来てしまいます。
「アレクサ、エアコンをオフにして」というとエアコンが切れる。「アレクサ、電気を消して」というと電気が切れるという具合です。本当に未来の世界ですね。
Alexa対応のデバイスやサービスが今後益々増えていく
Amazonは、アレクサを使ったサービスの開発を他社にも積極的に薦めており、また、アレクサに対応したデバイスの開発も他の電機メーカーに許しています。
2017年にロサンゼルスで開催された家電見本市CESでは、700を超えるアレクサ対応デバイスが発表されたとか。カテゴリーも、自動車、スマホ、冷蔵庫、洗濯機、テレビなど多岐に渡っていたとのこと。
今後もアレクサに対応した家電やデバイスが増えていくでしょう。
日本でも、アレクサを活用したサービスの開発がクックパッドやソフトバンク、JR東日本、UFJなどで進められているようです。
Amazonは、日本のお客様に向けて開発者がAlexaスキルを作成できるようASKを提供する予定です。(中略)日本のパートナーの一部には事前にAlexaスキルの作成を進めていただいております。これらのスキルは、株式会社NTTドコモ、クックパッド株式会社、KDDI株式会社、積水ハウス株式会社、ソフトバンク株式会社、日本放送協会(NHK)、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ、ヤフー株式会社、株式会社リクルートホールディングス他のパートナーより提供される予定です。
(アマゾンジャパン 2017.10.2 プレスリリースより抜粋)
自社の技術を他社にも一部提供して開発を促すことで、社会全体が便利になるという点で、Amazonの姿勢は素晴らしいですね。もちろん、Amazonにとっても競争優位に立つことができるというメリットがあります。
Siriによって大衆化した音声認識の活用が、アレクサの登場によって一気に進んでいく可能性は高いと言えるのではないでしょうか。
ああ、アマゾン・エコーの国内発売が待ち遠しい…!
以上です。ありがとうございました。