どうも。もやし(@moyashi3333)です。
僕は小学校高学年の頃に『ダレン・シャン』にハマって以降、本が好きです。
(周りが『ハリー・ポッター』に熱中している中、僕は『ダレン・シャン』派でした)
小説の世界にどっぷり浸かった小中学校時代を経て、高校・大学では漫画中心、たまに小説といった感じでした。
社会人になってからはそれまで読まなかった本、エッセイやビジネス書なども読むようになりました。
世の中には数多くの本があり、それぞれに書き手の人生が詰まっていると言えます。
そんな数多くの本の中で自分が興味を持った本はどこか特別に思えます。
その本を手に取ったのには、きっとその時の自分の心情が大きく影響しているでしょう。
まさに一期一会です。
今後、自分の備忘録も兼ねて、毎月読んだ本を記事にしておこうと思います。
簡単な紹介や感想も添えていますので、皆さんが「読みたい!」と思える本に出会う一助になれればいいなあ。
目次
2017年10月に読んだ本
好奇心を”天職”に変える 空想教室
[amazonjs asin=”4801400191″ locale=”JP” title=”好奇心を“天職”に変える空想教室”]著:植松努(Tsutomu Uematsu)
植松努さんは、北海道の小さな町工場・植松電機でロケット・エンジンの製造や「宇宙開発」を行っている社長さんです。日曜劇場『下町ロケット』のモデルなのかな。
何となく仕事に迷っていたときに、ある方のブログで「植松さんの生き様を知って生き方が変わった!」と絶賛されていたので読んでみることにしました。
植松さんは子どもの頃からロケットが好きでしたが、周囲の大部分の大人にはそれを理解されずに苦しい思いをしたようです。
でも、その「ロケットが好き」という思いを突き通して今があります。
自分の好きなこと・やりたいことを見つけてそれを続ける大切さとあわせて、それを周囲が認める重要性を述べています。
誰かの好きなことに対して他人が発する「どうせ無理」という言葉は最低だとし、出来ない理由を並べるのではなく「だったこうしてみたら」という言葉を使おうと投げかけています。
今まで世間一般的な”常識人・良い人”であろうとした人ほど、「ああ、こういう生き方をしてもいいんだ」という気持ちになれるでしょう。
また、将来自分が子どもを持ったときに、どう我が子に接するべきかのヒントも貰える本です。
『空想教室』で語られている植松さんの生き様や考え方は、TEDxスピーチで語られている内容とかなり重複しているので、そちらを見るだけでも大きな気付きがあると思います。
20分のスピーチです。今の生き方に迷っている人はぜひ見てみてください。
魔法のコンパス – 道なき道の歩き方
[amazonjs asin=”4391149192″ locale=”JP” title=”魔法のコンパス 道なき道の歩き方”]著:西野亮廣(Akihiro Nishino)
西野亮廣さんはお笑いコンビ「キングコング」という”芸人”という肩書の枠を超えて、絵本作家や町づくりなどマルチな活動をしています。
「会社」とかそういった枠組みたいなものにとらわれずに生きている人の本を読みたいと思っていたところ、Twitterのタイムラインに後述する『革命のファンファーレ』に関する投稿が流れてきました。
西野さんがマルチな活動をしていることは何となく知っていたので、「お、西野さんはぴったりな人かも」ということで、この本と『革命のファンファーレ』をセットで購入するに至りました。
西野さんがどんな生き方でどんな活動をしてきたのか、その人となりに触れられる本という印象です。自叙伝というわけではなく、新しい世の中の見方に触れられる、そんな本でした。
個人的にはなかなか刺激になりましたし、西野さんのことを好きになりました。
より具体的な販売や広告の戦略の話であれば、次の『革命のファンファーレ』がおすすめ。
革命のファンファーレ – 現代のお金と広告
著:西野亮廣(Akihiro Nishino)
上記『魔法のコンパス』に続く、西野さんの書くビジネス書の2作目。
僕が記事で紹介した「しるし書店」の話だけでなく、ビジネスの捉え方がおもしろい本です。
参考:『しるし書店』誰でも古本屋さんの店主になれる?!新たな古本取引のモデル
内容は、西野さんが分業制で作成した絵本『えんとつ町のプペル』をどのように作成し販売したかを主軸に展開します。
無料公開の意義やSNSの活用方法、クラウドファンディングの実態まで、まさに現代の販売・広告戦略が生々しく伝わってくる本です。
とってもおもしろく2-3時間で読めてしまいます!
導入部からビシビシ面白いので、導入部だけでも手に取って読んでみてほしいです。
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書
[amazonjs asin=”4344031822″ locale=”JP” title=”モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)”]著:尾原和啓(Kazuhiro Obara)
尾原和啓さんのことはよく知りませんでしたが、マッキンゼーや楽天、Googleなど名だたる企業での経験を元に、チームマネジメントのおもしろさを訴えています。現在はインドネシア・バリ島を拠点のひとつに活動されているようで、『ITビジネスの原理』といった著書もあります。
手に取ったきっかけは、西野さんのブログでこの本の第1章が無料公開されていたからです。各章を著名人のブログで無料公開していくという戦略でしたが、まんまと続きが気になって購入に至りました。笑
内容としては、僕たちのような30代以下の若い世代を”ないものがない”時代を経験している「乾けない世代」とし、彼らのモチベーションがどこから来ており、その世代の重要性や果たす意義を述べています。それだけでなく、上の世代がどうその世代と接して価値を生み出していくのかといった点も述べられています。
分類としてはビジネス書なのですが、読み物として非常におもしろかったです。
「上の世代の言っていることがわからない」という若手はもちろん、「今の若手は何を考えているんだ」という世代の人にもおすすめしたいです。
あなたは「達成・快楽・意味合い・良好な人間関係・没頭」の5つの欲望のうち、どれを重視する人でしょうか。
第1章は西野さんのブログで読めます。
キングコング西野オフィシャルダイアリー:名著『モチベーション革命』第1章全文無料公開!
藤原和博の必ず食える1%の人になる方法
[amazonjs asin=”4492045082″ locale=”JP” title=”藤原和博の必ず食える1%の人になる方法”]著:藤原和博(Kazuhiro Fujiwara)
著者の藤原和博さんは元リクルート、元公立中学校長、現奈良市立一条高等学校校長というおもしろい経歴を持つ人です。
西野さんの『革命のファンファーレ』内で絶賛されており、導入部をKindleの無料サンプルで読んでみたところ、おもしろそうだったので全編を読むことに。
(西野さん信者みたくなっていますが、特にそんなことはありません。笑)
グローバルエリートばかりが取り沙汰される時代ですが、誰しもがそんなエリートになれるわけではありません。
自分の市場価値を上げるのに最適な方法は、何よりも「希少価値を上げる」こと。グローバルエリートでない”普通の人”が100人に1人になる方法論を述べています。
そのためには、たった7つの条件をクリアすれば良いと述べています。
最初の3条件は、「1.パチンコをしない」、「2.ケータイゲームをしない」、「3.読書をする」というもの。
(僕は既にクリアしていますので、8分の1の人にはなれていますね!黙)
4つ目の条件からは自分がなりたいタイプによって変わってくるとし、価値観と志向によって生き方を次の4つに分類しています。
- 「権力(サラリーマン)志向」の社長タイプ: 権力 × 経済的価値 → 力
- 「プロ(独立)志向」の自営業タイプ: プロ × 経済的価値 → 技
- 「権力(サラリーマン)志向」の公務員タイプ: 権力 × 経済以外の価値 → つながり
- 「プロ(独立)志向」の研究者タイプ: プロ × 経済以外の価値 → 好き
それぞれの生き方に合った残りの3条件を達成すれば、特別な才能がなくても「100人に1人=1%」の稀有な人材になれるとしています。
こういう人生設計の具体的な方法論チックな本はなんとなく敬遠していたのですが、読んでみたら普通におもしろかったです。自分にとっては新たな発見ですね。
99%の会社はいらない
[amazonjs asin=”4584125252″ locale=”JP” title=”99%の会社はいらない (ベスト新書)”]著:堀江貴文(Takafumi Horie)
堀江さんの紹介は特にいらないと思いますが、一応。笑
元ライブドア代表取締役社長CEOを経て、堀江貴文イノベーション大学校を立ち上げる等、特定の分野に留まらずに精力的な活動を行っています。メディアへの露出も見受けられますよね。
西野さんの本を読んだきっかけと同じですが、型にはまらならい人の生き方に触れてみたいと思っていたところに、そんな人物である”堀江貴文”と”99%の会社はいらない”というタイトルのダブルパンチでレジに持っていくに至ります。
今の時代、会社に勤めて「他人の時間」を生きることが本当に幸せなのか?という問いかけが一貫してなされています。
「忙しい」がマイナスの感情から来る人と、楽しい忙しさ、もっと言えば忙しいとも感じていない人との違いは何なのか。それは、好きなこと・やりたいことを出来ているかどうかの違いだと主張しています。
「遊び」を仕事に価値を生み出している事例を取り上げ、「自分の時間」を生きるおもしろさを説いている本です。
「HIU(堀江貴文イノベーション大学校)ってワードが頻出しててうるさいな」と思わなくもなかったですが(堀江さんすみません)、自分の常識に一石を投じてくれる本でした。おもしろかったです!
AI (人工知能) まるわかり
[amazonjs asin=”4532113717″ locale=”JP” title=”AI(人工知能)まるわかり (日経文庫)”]著:古明地正俊・長谷佳明(Masatoshi Komeichi / Yoshiaki Nagaya)
著者のお二人は、野村総合研究所でITアナリストとして活躍しているようです。
AIが人の仕事を代替するとかいろいろ騒がれているけど、AIのこと良く知らないなあ…と思い、入門書というかAIの全体像が分かるような本がないかなと思っていました。そんな折、「”まるわかり”ってピッタリじゃん!」と思い(タイトルに踊らされがち)、かつ文庫本で手軽に読めそうだったので購入。
AIがどんなブームを経て話題になっているのかから始まり、AIで出来るようになったこと、AIが社会にもたらした影響や今後の展望などについて書かれています。
AIが人間の仕事を奪うのか、AIの世界で出遅れている日本が今後どう戦っていくべきかといった点にも焦点が当てられています。
僕は「AIは人工知能とかいうもので、SiriもどうやらAIの一種らしいぞ?」くらいなバカ丸出しな知識でしたが、AIに関わることを様々な視点から述べてくれており、全体像をざっくり知る上では適した本かなと感じました。
ただ、IT用語だったりも多いので、僕みたいな全くの素人は適時ネットで調べながらになるかもしれません。「超入門書!」という感じではない印象ですが、多様な側面からAIのことを知る上ではおすすめです。
(第1章のAIブームの歴史は眠くなっちゃいました。でも、そこで紹介される「ディープラーニング」は昨今のAI界隈ではキーワードであることを読み進めるにつれ理解し、後で第1章を読み直しました。笑)
ちなみに、記事にした「アマゾン・エコー」もこの本を通して知りました。
参考:Amazon Echoが年内登場。”ながら”操作を可能にさせる人工知能の進化
10月に読んだ本を振り返って
読書の秋らしく、10月は計7冊の本を読みました。
働き方や生き方に迷い出したこともあり、いわゆる「ビジネス書」に分類される本を多く読んでいますね。
特にハズレだったなあ…と思うような本はなく、どれもおもしろい本でした。AIの入門書は他にも良いのがあるかもしれませんね。
また、初めてKindleを使い始めたことが僕にとっては大きな変化です。
紙の本がいい!と思ってましたが、想像してたよりずっと読みやすく便利です。コミュニケーションツールとして本を使わないのであれば、Kindleアプリも大いにありですね。
そのあたりのことは、また記事にしてみようかな。
来月は「お金」に関する本をいくつか読んでみようかと思っています。
”お金”と聞くとどこかマイナスなイメージを抱くのは日本人ならではなのか、僕もそういう一面があります。一方で、お金はとても重要で、しっかり考えなくてはいけないものという意識もあります。
自分がお金に抱く”負の印象”を払拭して、お金とうまく付き合う術を身につけたいという気持ちです。
読んでいただき、ありがとうございました。